Sarawak Chamber
ガストンとマルケータ
スカイフィッシュ
長さ 700メートル、
横幅 400メートル、
高さ 80メートル、
世界最大の面積を誇る地下空洞、
Sarawak Chamber(サラワクチャンバー)での撮影。
なにしろ世界一広い空間であるため、
光量が圧倒的に足りなかったので、
世界一明るい懐中電灯(100,000lm)を
使っての撮影です。
それでも写真に写っている部分は
巨大空間の入り口しか写っていません。
Sarawak Chamberがどのぐらいの広さかというと、
この空間に東京ドームがまるまるすっぽり
入ってしまう大きさです。
場所はマレーシア、ボルネオ島北西部の
グヌンムル国立公園の中にあり、
現地ガイドに認められなければ
入洞することはできません。
また、Sarawak Chamberにたどり着くには、
洞窟内を流れる激流の中を
泳ぎながら進まないといけません。
↑
これがまた大変なんですが、
探検している感というか、
今自分は凄いことをやってる感が味わえ、
とても面白かったです。
ちなみに仲間が道中の川で
8,000lmのライトを落としてしまい、
川の底を手探りで探すことに。
この時現地ガイドに
「You dive, You die」と言われ、
これが海外のダジャレかと
思わず感心した記憶があります。
(※命よりもライトが大事な彼は結果、
見事川に飛び込んで無事回収に成功)
重たい撮影機材を持っての険しい道のりでしたが、
これほど楽しいと思える撮影現場も
そうありませんでした。
結局最奥部にはたどり着けていないので、
できることならまたぜひとも
撮影に行きたい秘境の一つです。
photo by Hiroaki Ozawa
Nature Photographer
photo by 小澤宏明 秘境写真家