アジア最長を誇る洞窟(マレーシア)
洞窟の名前はClear water cave。
洞窟内を流れる川に
たどり着くまで丸一日かかるだけでなく、
ボートの迎えの時間も決まっていたため
撮影時間はほんの10分ほど。
ほぼ一発撮りの撮影だったので
失敗は許されませんでした。
洞窟内の気温はマレーシアの
気候も重なり、ずっとサウナ状態。
真夏のオンドルのようでした。
ポイントポイントの難所も多く、
案内人はこんなことを説明してくれます。
「この岩を触ったら天井の岩が落ちてきて
全員がペチャンコになるぞ」
「あ、ここ落ちたら死ぬから笑」
「川に流されたら命ないで」
ヒヤリハットどころの騒ぎではありません。
ただ、困難が多ければ多いほど
探検家というのは燃えるもの。
キツかったけとにかく面白かったです。
ただ、一つだけ
《問題》がありました。
それは、案内人がまったく
案内をしてくれないという事です。
案内人はちゃんと危ないところは
指示してくれるんですが、
実のところ指示してくれるだけで
勝手にどんどん先に進んでしまうので、
着いていくのに必死でした。
なんなら僕が川で溺れた時も
案内人ははるか先にいた為、
1人虚しく自分で勝手に生還するハメに。
(これ、案内っていうのか?)
という当たり前の疑問が頭をよぎるも、
目先の選択が生死を分ける行動下では、
とにかく黙って着いていくしかありません。
僕が溺れた先で待ってた
案内人はというと、
「なにしてんだ?遅いぞ」と
言わんばかりにタバコ吸ってました笑
(洞窟内なので吸殻はちゃんと
持ち帰ってました偉い)
溺れた時に川の水を
ガブガブ飲んでしまったんですが、
海外の水道水は飲んではダメと言うじゃないですか。
海外の、ましてやいろんな生物の
フンやらなんやらが入った洞窟内の水を
ガブ飲みしてしまった僕はどうなるんでしょうか。
でも、いいんです。
生きているから。
とにかく、すごく過酷で、
とてもとても楽しい撮影でした。
まだまだ撮りたいポイントは
たくさんあったので、
ぜひまた行ってみたいです。
photo by Hiroaki Ozawa
Nature Photographer
photo by 小澤宏明 秘境写真家